今日もポータブル電源なキニモノくん( @Kinimono_naka)です。
こんにちは。
ポータブル電源に欠かせないUSB出力には、急速充電に対応しているものがあります。
急速充電には規格がいろいろあってよくわかりません。
キニモノくん
Contents
USB急速充電の前に普通のUSB給電はどうなっているの?
USB 1.0からType-C 最大15W
普通のUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)の給電がどうなっているのか気になりました。
もともとUSBは給電を目的にしたものではなく、パソコンの周辺機器を接続するための信号ケーブルとして設計されています。
それに付随して小電力のバスパワー(USB給電)を供給する形になっています。
規格 | 電流 | 電圧 | 電力 |
---|---|---|---|
USB 1.x and 2.0 | 500 mA | 5 V | 2.5 W |
USB 3.x | 900 mA | 5 V | 4.5 W |
USB Battery Charging (BC 1.2) | 0.5 – 1.5 A | 5 V | 2.5 – 7.5 W |
USB Type-C | 1.5 A | 5 V | 7.5 W |
3 A | 5 V | 15 W |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ユニバーサル・シリアル・バス 2019年6月24日 (月) 04:47
通常のUSBの出力は900mAの4.5Wまで、
給電を考えたUSB Battery Charging (BC 1.2)が1.5Aの7.5Wまでとなっており、
Type-Cが3Aの15Wまで給電できるようになっています。
通常のUSBの給電電流が1.5A以下なので、これを超える電流があれば急速充電といえると思います。
USB Power Delivery 1.0(PD) 最大100Wまで
PD規格は給電も考えたものなので、給電容量も大きいのが特徴です。
USB BC(USB Battery Charging )1.2と共存して使用される。
5つのプロファイルがあり、認証されたPD対応USBケーブル、USB A/Bコネクタを使用することで20 V、100 Wまでの電源供給が可能となる。
マイクロUSB B/ABコネクタでは最大20 V、60 Wまでとなる。
ホストからデバイス、デバイスからホストへの電源供給がケーブルのつなぎかえなしで可能。
規格 | 電流 | 電圧 | 電力 |
USB Power Delivery 1.0 PD |
2 A | 5 V | 10 W |
1.5 A | 12 V | 18 W | |
3 A | 12 V | 36 W | |
5 A | 12 V | 60 W | |
3 A | 20 V | 60 W | |
5 A | 20 V | 100 W |
2014年にUSB3.1の一部としてPD 2.0がリリースされ、USB Type-Cケーブルに対応した。
2016年にリリースされたPD2.0 rev 1.2とPD 3.0では5つのプロファイルに代わって、パワールールという給電仕様にとなった。
PD2.0との後方互換性を持つ。 5V、9V、15V、20Vの電圧仕様があり、供給側は3Aで最大供給電力以下となる電圧はすべてサポートする必要がある。パワールール以外の電圧、電流もオプションで許可されている。
USB Power Delivery 3.0 パワールール | ||||
---|---|---|---|---|
Source output power (W) |
Current, at: (A) | |||
+5 V | +9 V | +15 V | +20 V | |
15W:0.5–15 | 0.1–3.0 | No | No | No |
27W:15–27 | 3.0 (15 W) |
1.7–3.0 | ||
45W:27–45 | 3.0 (27 W) |
1.8–3.0 | ||
60W:45–60 | 3.0 (45 W) |
2.25–3.0 | ||
100W:60–100 | 3.0–5.0 |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ユニバーサル・シリアル・バス 2019年6月24日 (月) 04:47
↓ PD 100W対応のAnkerの充電器
USB&PD充電器 amazonランキング
携帯電話・スマートフォン用充電器・チャージャー の 売れ筋ランキングです。
PD対応の充電器は2019-07-21 16:00時点では20位までに入っていたのが下記の商品のみでした。
(ランキングの見方が悪いのかな?)
USB急速充電規格の種類
スマホなどへ、短時間で充電を可能にしてくれる急速充電。
ポータブル電源の記事を書いていて、いろいろな規格があることをしりました。
紹介しているもの以外でもあると思いますが、一部を紹介します。
ポータブル電源で採用されていないものも含みます。
Quick Charge(クイックチャージ)
Qualcomm(クアルコム)が開発した充電規格です。
QC1.0からQC4.0+まであります。
メーカー独自の規格ではないようで、たくさんの製品に採用されています。
ポータブル電源ではQC3.0に対応したものが多く見られます。
電圧 | 電流 | 最大出力 | リリース日 | |
---|---|---|---|---|
QC 1.0 | 5V | 2A | 10W | 2013年 |
QC 2.0 | 5V、9V、12V | 3A、2A、1.67A | 18W | 2015年 |
QC 3.0 | 3.6V - 20V (200mV単位で変動) | 2.6A、4.6A | 18W | 2016年 |
QC 4 | 3.6V - 20V 200mV刻み (QC動作時) 5V / 9V (USB-PD動作時) 3V - 11V 20mV刻み (USB-PD 3.0 PPS動作時) | 2.6A、4.6A (QC動作時)3A(USB-PD動作時) 1A - 3A 50mA刻み (USB-PD 3.0 PPS電流制限時) | 18W (QC動作時)27W (USB-PD動作時) | 2017年 |
「Quick Charge 4」の充電器はQC1.0~3.0に対応しません(下位互換性がない)
「Quick Charge 4+」の充電器はQC1.0~3.0に対応します(ただしUSBの規格に反する)
競合する充電規格:
台湾 MediaTek の Pump Express
中国 OnePlus の Dash Charge
モトローラ の TurboPower
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』Quick Charge 2019年3月28日 (木) 14:40
PowerIQ ANKER社
キニモノくん
ANKERなイメージ
ANKER独自の急速充電技術に「PowerIQ」があります。
2014年「PowerIQ 2.0」最大出力12W
接続端子:USB Type-A から Micro USB / Lightning に接続
2017年「PowerIQ 2.0」最大出力18W
接続端子:USB Type-A から Micro USB / Lightning / USB Type-C に接続
2019年「PowerIQ 3.0」最大出力100W
接続端子:USB Type-C から Lightning / USB Type-C に接続
PowerIQ 2.0とは
Anker独自技術のPowerIQ™テクノロジーによって、各USBポートに接続された機器を自動的に検知し、その機器に適した(電圧、電流を最適化)最大のスピードで急速充電を行います。
Apple、Samsung、Kindle、その他の製品に対応。
Anker独自のVoltageBoost™技術でケーブル抵抗値を調整し、スムーズに電力を供給。
充電器の中にはケーブル抵抗が原因で充電速度が遅くなるものがありますが、Anker製品が搭載しているVoltageBoost™は充電速度の低下原因となるケーブル抵抗を和らげることが可能。
いつでもフルスピードで充電ができるようになります。
PowerIQ 3.0とは
Ankerの独自技術PowerIQがさらに進化。
Power Delivery、Qualcomm Quick Charge等の充電規格と互換性があり、 USB-Cポートに接続されたスマートフォンやタブレット端末、ノートPC等の機器をフルスピード充電します。
- フルスピード充電:
わずか30分間充電でiPhoneやSamsungなどの機器を最大50%まで充電可能。 - 圧倒的な出力:
Power Deliveryに対応し、最大100W出力で充電が可能。 - 幅広い互換性:
スマートフォン、タブレット端末、ノートPC等、ほぼすべてのUSB-C機器に対応。
キニモノくん
すごい!
amazonにPowerIQ3.0の商品はまだありませんでした。
AUTO-IC cheero社
cheero独自技術。
接続された端末に応じて電流を制御して、充電にかかる時間を短縮します。
cheero社のモバイルバッテリーにはQC3.0とAUTO-ICを併用したタイプがあります。
AUTO POWER SELECT Buffalo社
充電方式の異なるiPhone・iPad、Androidスマートフォン・タブレットを専用ICが自動で判別し、接続された機器に最適な出力で充電を行う。
機種に合わせた急速充電ポートを搭載しているモバイルバッテリーと異なり、どのUSB端子からでもiPhone・iPad、Androidスマートフォン・タブレットを急速充電が可能。
スマホメーカーの急速充電規格の種類
スマホメーカーの急速充電規格にポータブル電源が対応している場合があります。
所有するポータブル電源を「POWER Z」で急速充電の対応をチェックした結果も掲載しておきます。
(「POWER Z」での結果であり、実際に使用できる保証はありません)
Huawei FCP(Fast Charger Protocol)
最大18W (9V / 2A)
対応機種
・suaoki G500 S270
Huawei SCP(Smart Charge Protocol)
最大22.5W (4.5V / 5A) 5A対応の充電ケーブルが必要になります。
Samsung AFC(Adaptive Fast Charging)
対応機種
・suaoki G500 S270
ASUS BoostMaster
最大18W (9V/2A)
OPPO Super VOOC
最大50W (10V/5A) 5A対応の充電ケーブルが必要になります。
ポータブル電源の急速充電をチェック
所有しているポータブル電源の急速充電を「POWER Z」でチェックしました。
「緑」表示がサポートされている急速充電になります。
suaoki S270
12月04日20時00分~12月11日01時59分まで
────────────────────
amazonで 13,280 ⇒ 8,755円
12/8(日)23:59まで
suaoki G500
12月04日20時00分~12月11日01時59分まで
────────────────────
amazonで 59,880 ⇒ 38,173円
12/8(日)23:59まで
キニモノくん
素早く充電
ポータブル電源が急速充電に対応していなければ
ポータブル電源は、あまりUSB急速充電を基準で考えなくてもいいかな、と思っています。
必要なAC出力基準で考えるのがいいと思います。
USB急速充電が必要な場合は、普段使っている充電器をACコンセントで利用できますし、
ほとんどのポータブル電源にシガーソケット出力があるので、車用のUSBソケットを利用すればいいと思います。
↓ PD 30Wに対応
↓ QC3.0に対応、ソケットにすっぽり入って見た目スッキリ。
USBの急速充電についての紹介は以上です。
キニモノくん( @Kinimono_naka)でした。
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