こんにちは。キニモノくん( @Kinimono_naka)です。
ポータブル電源を購入する時に確認しておきたいポイントを紹介します。
AC出力でのチェックポイントです。
↓ AC出力についてチェックしたいことをまとめました。
キニモノくん
紹介します。
ポータブル電源のAC出力には製品によって違う3つの波形があります。
・正弦波
・修正正弦波※
・矩形波
※修正正弦波については呼称がいろいろあるようです。
擬似正弦波、類似正弦波など
クリックできる目次
正弦波の波形
suaoki G500(記事は⇒こちら)の波形を調べた時の画像です。
家庭用コンセントよりもきれいな波形をしています。
正弦波は英語で「sine wave」、純正弦波は「pure sine wave」
キニモノくん
普段使っている家電製品を使えます。
そちらもチェックしてください。
周波数についての記事 ⇒ こちら
矩形波の波形
矩形波は英語で「rectangular wave」「 square wave」と表すようです。
所有するポータブル電源で矩形波のものはありませんでした。
矩形波は上端から下端に大きく電圧が変化する波形を示します。
↑ こちらのポータブル電源は「矩形波」の記載があります。
(正弦波との表記もありますが、、)
修正正弦波の波形
suaoki S270(記事は⇒こちら)の波形を調べた時の画像です。
矩形波よりも正弦波に近づけるように、波形は階段の形状をしています。
修正正弦波は、他に擬似正弦波と呼ばれたりします。
「正弦波」の記載がない場合は、この修正正弦波の可能性があると考えていいと思います。
「正弦波」以外のAC出力は使用機器の故障を招く可能性があります
ポータブル電源一覧の記事で紹介の際、「正弦波」であるかを記載しています。
キニモノくん
そうでないかは結構重要だと思ってます
一般の家庭に供給されている電気(家庭用コンセント)は、交流(AC)電源の「正弦波」です。
なので、正弦波のポータブル電源であれば、何も気にすることなく使用してOKです。
(周波数、電圧の問題はあります)
しかし、矩形波、修正正弦波のAC出力では使用すると、機器によっては故障の原因になる可能性があるので、注意してください。
ACアダプターについて
ポータブル電源で利用する機会が多いもののひとつにACアダプターがあると思います。
直接DCポートやシガーソケットが利用できればいいですが、出力電圧が12Vの固定であったりして、AC出力に普段のACアダプターを利用するという使い方になります。
一般的なAC-DCアダプターは、家庭用コンセントの正弦波交流電源を想定して作られています。
ですので、矩形波、修正正弦波(非正弦波)で利用すると一時的に利用できたとしても、故障の原因になり、寿命を縮める結果になります。
非正弦波のAC出力で利用すると、スイッチングノイズの発生、リップルの増加、力率異常などにより動作が不安定になるそうです。
矩形波、修正正弦波で常に使用する場合は、影響がないかACアダプターのメーカーに確認したほうがいいと思います。
ノートパソコンや、iPad、MACなど高価な製品を利用する時は注意しましょう。
最近のタブレットなどの充電はUSB Type-C (PD対応)でできるものも登場しているので、ノートパソコンなども充電できるといいですね。
↓ PD100Wのモバイルバッテリーを紹介しています。
矩形波、修正正弦波で使用できない(使用しないほうがいい)製品
精密機器(インバーター(マイコン)制御などの電化製品)は使用を避けたほうがいいです。
- 調光器(位相制御式)
- 電気毛布(位相制御式)
- 電気コタツ(位相制御式)
- 扇風機、ポンプ(動作してもモーターを損傷する可能性が多い)
- ACアダプター
- インバーター式の蛍光灯
- パソコン
- 計測機器
- 医療機器
- マイコン制御の炊飯機
- マイコン制御の電子レンジ
- IH炊飯器
- 家庭用冷蔵庫
- 電磁調理器
- テレビ・ラジオ(ノイズの発生等)
suaoki S270 の修正正弦波の注意書き
↑ こちらはsuaoki S270の説明書の日本語版の1ページに記載してある注意事項です。
内容は、S270のAC出力は緊急用で、家電やデジタル製品を普段使うのは避けてください。
ということです。
キニモノくん
普段使いにするのはやめたほうがいいかも!?
修正正弦波で使用できる製品の例
ネットからの情報ですが、使用できる製品もあります。
- シンプルな電子レンジ
- シンプルな炊飯器
- ホットプレート
- 白熱電球
マイコン制御のないもの、モーターを使用しない単純なものが使えるようです。
どうしてみんな正弦波にしないの?
正弦波にすれば、安心して家電製品が使えるのにどうして非正弦波にするのでしょう。
答えは簡単。コストが掛かるから。
DC12VをAC100Vに変換する車載用のインバーターを比べるとよくわかります。
↑ 修正正弦波の300Wの商品 1,500円を切っています(特に安い商品ですが)
↑ 正弦波の300Wの商品 5,000円を超えています(おそらくこれが一番お値打ちな正弦波インバーター)
正弦波にするのに、3倍のコストがかかることになります。
容量の小さなポータブル電源の場合、1万円を切ったものが多いです。
これらも正弦波にすると、1万円以下の商品はなくなってしまうでしょう。
なので割り切って、AC出力は修正正弦波の非常用として安価で提供しているのだと思います。
キニモノくん
いざという時あると便利ですね。
どんな波形の製品なのかをチェックして安全に使用しましょう
正弦波、修正正弦波、矩形波について、ご理解いただけたでしょうか。
知らないまま修正正弦波のものを購入すると、目的の製品が動作しなかったりすることもあります。医療機器などにポータブル電源を利用する場合は注意してください。
使用する予定の製品がある場合は、ポータブル電源メーカーに使用できるか問い合わせるのもおすすめです。
キニモノくん
正弦波を確認して、ポータブル電源を安全に活用してください。せっかくの家電が故障したら寂しいです。
キニモノくん( @Kinimono_naka)でした。
↓ AC出力についてチェックしたいことをまとめました。